「ところで、新型コロナウイルスの進化の仕方を考えるうえで、2015年に韓国内で感染が広がったMERSが参考になるという話でしたね」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「韓国政府が、MERS患者の周辺にいた感染可能性のある人物の追跡を5カ月後に諦め、MERSの感染が韓国内に広がったのに、日本で広がらなかったのは、どうしてですか」と町会長。

「実は、韓国のMERSだけでなく、中国のSARSも日本では広がっていません。」

「中国もSARS患者の追跡調査を諦めたのですか」と町会長。

「ウィキペディアの『重症急性呼吸器症候群』に、『2002年11月に、中華人民共和国広東省で最初のSARS症例が報告され、同月に同省で流行が発生した。最初の患者は広東省仏山市順徳区出身で、地元の村の管理責任者も務めていた農家の男性で、仏山市の第一人民医院で治療を受けた。この男性の疾患原因特定は行われなかった。感染制御に多少動いたものの、中国政府は、2003年2月までこの感染症の発生をWHOに公式報告しなかった』という記載があります。」

「『この男性の疾患原因特定は行われなかった』ということは、SARS患者の追跡調査もしなかったということですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。『重症急性呼吸器症候群』に、『中国衛生局はクラミジア、香港大学は麻疹ウイルスやRSウイルスと同じパラミクソウイルスを原因病原体として発表していた』という記載があるので、中国政府は、当初、SARSについて理解していなかったことになります。」

「韓国政府の対応よりひどかったということですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。このSARSも中国中に蔓延しかけたと推定していますが、日本には広がっていません。」

「なぜ、SARSが中国中に蔓延しかけたと推定しているのですか」と町会長。

「感染症の原因が分からず、対策も取らなければ、感染症は拡大します。」

「なるほど。しかし、日本では、MERSと同じように感染が広がらなかったのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「日本の防疫対策が完全だったからでしょうか」と町会長。

「日本の防疫対策が完全だったら、新型コロナも日本では広がらなかったはずです。」

「それでは、SARSに感染した中国人が日本に来なかったということなのでしょうか」と町会長。

「2002年の時点の在日中国人の数は分からないのですが、MERSが韓国内で流行した2015年には、ウィキペディアの『日本の外国人』に、『在日中国人;665,847人、在日韓国・朝鮮人;457,772』という記載があります。また、ウィキペディアの『日本の外国人』に、『2000年の在日中国人・台湾人は32万2486人だったが、2005年にかけて増加し50万1960人になった。特に留学生は1998年(3万2370人)からFIFAワールドカップが開催された2002年(7万3795人)の間に倍増した』という記載があります。」

「なるほど。そういう状況では、中国のSARSの不顕性感染者や、韓国のMERSの不顕性感染者が日本に入国した可能性は極めて高いということになりませんか」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「それでは、なぜ、SARSやMERSの感染が日本で広がらなかったのでしょうか」と町会長。

2021/1/6

<パナソニック乾燥機NH-D502P後記37>
居間の障子の敷居に雨漏りがしなくなったので、玄関の屋根と居間の屋根が形作る谷をモルタルで塗ってしまおうと思った。『パナソニック乾燥機NH-D502P後記19』で書いた2メートルほどの長さの屋根上作業用の補助ロープの操作性を、まず、チェックしなければと思った。

モルタルは、はしごに登った状態で塗れる軒先から1メートルほど塗ってあった。そこを屋根に登って上塗りしようとしたことがあったが、モルタルを置くだけで精一杯で、きれいに仕上げることなどできなかった。軒先から1メートルほどの所に立つのは怖くてできないが、瓦の上に座っていても怖い。モルタルをコテで缶から取り出して塗る作業は座っていても怖い。銀富士という瓦は表面がつるつるしているのだ。

はしごから屋根に這い上がって、屋根上作業用の補助ロープを掴んで、軒先から1メートルほど塗ってあったモルタルの仕上げができるかどうか試してみた。補助ロープがあるだけで怖さが違った。よく見ると、軒先から1メートル弱のところの谷の上部に、幅5ミリ、長さ10センチほどの穴が空いていた。分かりやすく説明すると、谷の上部は瓦の表面なので、本来ならばアルミテープが瓦の表面に付き、谷底に向かって貼られ、その上にモルタルが付着していなければならない。しかし、はしごに乗っての作業なので手が届きにくいこともあり、工事が不完全だったということのようだ。谷は、上から下までアルミテープを貼ったが、屋根の上からでないと作業できない場所だったので不完全な工事をしてしまった。 

穴は谷の上部にあったので大きな問題にはなっていないと思ったが、モルタルでしっかり穴埋めした。この穴埋めをしたことで、数日後が雨が降った時にとんでもない事が起こった。<続く>

2023/12/20